2017-11-08 あかとびら 街 長い長い路地を進んでいくと 目の前には我の強いあかいとびらがあった それは暗い路地から見つめているとかくも魅惑的であり そちらのほうにふらりふらりと歩いて行ってしまう 光によって行く虫のように カレーの香りにつられる部活帰りの少年たちのように 僕もまた赤い扉に吸い込まれていくのであった