エヌ氏の遊園地

星新一大好きです|д゚)

あきがおちる

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あきが落ちた。

ぽとっと落ちた。

たかいたかい木から、急に落ちた。

それは地面と対面した時点で、すでに元の形を失っていた。

あきが少し潰れた。

 

秋が来た。

秋が来たけれど、終わりもまた来つつある。

冬が少し顔を見せている。

結局のところ、流れゆくのだ。

何事も流転する。

 

ただ、僕だけが変わらない。

変われない。

変わりたい。

そんな不安をうちに抱えながらも、秋を噛みしめ、冬を予感する。