2017-10-19 ひとりとり 彼は孤独に佇んでいる 光の海の中で 光の空の中で 背をピンと伸ばし、空をキッと睨んでいる その鋭さ その雄々しさ その美しさ ただの鳥だというのに、僕には眩い宝石のように思えた そんな宝石を撮影する僕の姿は浅ましく 少しでも近くに行こうと首を伸ばし 背中を曲げ つま先でフルフルと震えながら撮影している 他人には見せたくない姿 そんな僕だからこそ心惹かれたのかもしれない