彼は孤独に佇んでいる 光の海の中で 光の空の中で 背をピンと伸ばし、空をキッと睨んでいる その鋭さ その雄々しさ その美しさ ただの鳥だというのに、僕には眩い宝石のように思えた そんな宝石を撮影する僕の姿は浅ましく 少しでも近くに行こうと首を伸ばし…
ちくたくちくたく 時計は時間を刻む 時計ごとに遅い早いの差はあれど、懸命に時を刻む 腕時計にしては珍しく秒針の音がする それはリズムの均等さは僕の心の平穏に大きく寄与し 徐々に、意識をさせないように、僕を穏やかな夢の世界へと導いていく 数十分後…
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